
ワインペアリングワークショップ
2018年6月26日に創業45周年を迎えるこにし家では、和食店では珍しく、季節に応じたお料理に合わせてグラスワインをお出しする試みを始めました。
日本料理にも寄り添うワインがあること、お料理とワインの相乗効果をより身近にお客様に感じてもらいたい思いがあり、この度ワークショップを開催する運びとなりました。
今回のワークショップでは、ワインの造り手・醸造方法などの説明と共に、4種のお料理とそれぞれに合わせたワインをお出しします。ワイングラスの種類にもこだわり、グラスによっての香りの変化、お料理と合わせたときの味わいの膨らみについて料理人の思いを感じていただくことができます。当店の通常のコースよりお手頃な価格で、ワインと日本料理の組み合わせの妙をご体感頂く内容となっております。



※写真はイメージです。
<日時>
9月9日(日)・9月20日(木)・10月6日(土)・10月14日(日)・11月3日(土)
11:45受付開始、12:00~15:00 ※各回内容は異なります。
※全席満席のため受付終了。
<定員>
各回10名
<費用>
8,000円(税込)/回
<場所>
こにし家カウンター席
兵庫県三田市三輪1丁目13―28
<内容>
グラスワイン(自然派ワイン中心)4杯、お料理4品、ご飯物
それぞれのワインやグラス、お料理について、料理人視点でのご説明を行います。
お申込み方法
メール(konishiya.sanda@gmail.com)または電話(079-563-5248)にて承ります。
各回定員になり次第、締め切りとさせていただきます。

お気軽にご参加ください
当店がワインを提供する理由
「日本料理とワインの妙」を伝えたい
日本人にとってポピュラーなお酒はビールや日本酒ですが、和食の料理に合うお酒と言えば、日本酒が一般的です。しかし、ワインの場合も日本酒と同じように料理との組み合わせ次第で、より美味しく味わうことができます。
ところで、ワインは洋食の料理に合わせるお酒だと思っている方も多いようです。確かに、フランス料理などの高級レストランでは、料理に合わせてワインを楽しむことが常識になっています。しかし、ワインが洋食の料理だけに合わせるものだという認識は古く、近年、和食や日本料理にワインを合わせるというのも、不思議なことではなくなっています。
ワインと日本酒の旨味成分を比較した際、ほぼ一緒という研究データもあります。日本酒の場合は原材料が米なので、デンプンの甘みが旨味の根幹となっています。一方、ワインの場合は、原材料は果汁なので旨味はありますが、その味わいの前に酸味・渋み・苦味があるため旨味が隠れることもあります。また、ワインの抽出・醸造・熟成方法によっては味わいをコントロールすることも可能です。このようなワインの繊細さと旨味の特徴から、繊細な日本料理との相性も非常に良いと考えています。
たとえば当店で提供している、山菜の天ぷらには、酸味・旨味・やや苦味の利いた辛口の白ワインが合います。山菜の天ぷらを食べる際、ワインを飲むと少しの苦味と旨味が余韻として残り、口中を爽やかにしてくれます。「揚げ物には辛口の白ワイン」と、一般的によく言われているように、「脂っこさを、シャープな切れ味のワインで流し切る」という楽しみ方だけではありません。
一方で、「肉料理には赤ワイン」というイメージですが、当店では、茄子のオランダ煮や小芋の炊合せ等に淡い赤ワインを合わせます。このワインは、口に含んだときのインパクトはさほど強くない、つまり酸味・果実味・苦味・渋みなどが突出しておらず、五味のバランスがよく、飲むほどに出汁の要素を含むような旨味がじわじわ出てくるようなワインです。
料理の出汁の味にワインの旨味が重なるとき、味わいの膨らみは驚くべきものがあります。
一つ一つの料理や素材に対して季節感や素材の持つ味わいに配慮しながら、細やかにワインを合わせることで、驚きを実感していただき、他にはない、心に残るおもてなしが提供できると考えています。

テイスティングであっても運転すれば法律違反です。
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※日中は、運転代行サービスの手配ができかねますのでご注意ください。